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オーベルシュタインの死の真相を推理する

帝国キャラ編

 

「後日、生き残った地球教徒の告白によると、オーベルシュタインがいた部屋を皇帝の病室と信じこんで爆発物を投じたということであった」(第10巻)

「事実としては、オーベルシュタインがカイザーの身代わりになったのであるが、それがすべてを計算した上での殉死であったのか、単なる計算違いであったのかについては、彼を知る者の意見は二つに分かれ、しかも一方の意見を主張した者も、完全な自信を持ちえなかったのである」(OVA最終話)

まず「殉死であったか否か」という問いは、無意味であるように思われる。なぜなら、彼が「殉死」などという非論理的なことをするはずがないからである。

だが、計算づくの死であった、あるいは少なくとも死を覚悟していた、ということだけは確実だと思われる。

ことの始まりは、ハイネセンで憲兵隊に捕まったシューマッハが、地球教徒の最後の部隊がカイザー暗殺のためフェザーンに向かったことを告げたことによる。

この情報を入手したオーベルシュタインが、偽の情報を流して一気に彼らを処断しようとおびき寄せたのだ。

どうやら、地球教徒たちは、ラインハルトの病室の所在をあらかじめ「知って」いたようだ。なぜなら、爆発物を投げ込んだ後、「やったぞーっ、ついにカイザーを仕留めたぞう!」などと狂喜しているからである(OVA最終話)。

だが、そこにはカイザーはいなかった。いたのはオーベルシュタインだった。

明かに地球教徒たちは「偽の病室の所在」の情報を掴まされていたのだ。

誰によって? むろん、オーベルシュタインしかいない。

するとかなり奇妙な話になる。オーベルシュタインは、自分が地球教徒に教えた暗殺目標場所に、あえて在室していた、いうことになる。

これは意図して標的になったという意味で、確かに地球教徒の手を借りた「自殺」とも、またカイザー崩御に時期に合わせた「殉死」とも取れるかもしれない。

だが、オーベルシュタインのすべての思考・行動に共通する「価値観」を思い出してほしい。彼の行動原理は一貫して「公の利益をはかる」ことにある。

「殉死」というのは、私的な感情から行うものであり、それ自体に合理的な意味はない。したがって、彼が地球教徒の暗殺の目標に意図して成ったとしたら、公人としての責務を果たすのが動機であったとしか考えられない。

とするなら、彼の考えは明白だろう。

「公益のために自分自身を排除することが必要だ」と思ったのではないか?

つまり、こういうことである。

カイザー・ラインハルトは崩御を免れない。とすると、カイザー亡き後、今まで散々、謀略をつかさどってきた私ことオーベルシュタインの存在は、新たに摂政となる皇太后ヒルダやその他の諸将に対して、大きな不安感を与えるに違いない。仮に私が隠退したところで、彼らの不安感は拭い去れないかもしれない。ということは、私の存在そのものが新王朝の安泰にひびを入れる可能性がある。だから、私ことオーベルシュタインの存在をこの際、排除するのが、新帝国の公益にかなうのではないか・・・。

断っておくと、私は何も読者を失笑させようとして、こんな推測をしているのではない。

オーベルシュタインは本当にこのように考えて、地球教徒の手を借りて“公の脅威となりかねない”自分自身の存在を排除したのではないかと、大真面目に思っているのだ。

もちろん、一オーベルシュタイン・ファンである私の勝手な推理に過ぎないのだが・・。

ラインハルトと帝国軍の諸将たち――名提督列伝

帝国キャラ編目次 http://anime-gineiden.com/page-63

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