帝国軍諸提督列伝(ルッツ、ワーレン、ケスラー、ファーレンハイト編)
コルネリアス・ルッツ
ラインハルトが元帥府を開設した時からのメンバー。
キルヒアイスやロイエンタールの副司令官として活躍する。
ヤンがイゼルローン要塞を再奪取した時は、策に陥れられて敗北している。
その後、フェザーンでの爆弾テロで負傷し、入院。その時に付き添った看護婦と後に婚約していることから、入院中に何かあったらしい。
ちなみに、この爆弾テロの共犯としてフェザーン代理総督をしていたボルテックが逮捕・収監されたが、獄中で「服毒自殺」した。ルッツはその件を不審に思い、ケスラーに調査を依頼。そのことがラングの逮捕につながった。ウルヴァシー事件では、カイザー一行の脱出のため自ら追っ手の盾となり、銃撃の末に死去した。
ルッツ語録
「第一、あのオーべルシュタインより早く死んでたまるか! おれはやつの葬儀の時に、心にもない弔辞をよんで、心で舌を出してやる。それが楽しみで今日まで戦死せずにきたのだからな」(OVA77話)
アウグスト・ザムエル・ワーレン
彼も同じく元帥府開設時からのメンバー。
「連戦」では、輸送船団を利用したヤンの策略の前に敗退する。
キュンメル事件の後は、地球討伐軍司令官に任じられるが、その遠征中に地球教徒の刺客に襲われ、左腕を失う。以来、義手を装着。「ダウンティング街騒乱事件」では、ビッテンフェルトの部隊と軍務尚書側の憲兵隊の間に入って激発を防いだ。
カイザー崩御の前にはビッテンフェルトと口論になり、アイゼナッハから水をかけられている。私生活面では、亡き妻との間に一児あり。
ワーレン語録
「秘蔵の410年ものの白ワインを賞品に出すぞ」(OVA63話)
ウルリッヒ・ケスラー
ラインハルト独裁体制確立後に、憲兵総監及び帝都防衛司令官を兼任。憲兵の非行を密告するように一般市民に布告を出したり、人事を刷新したりするなど、劇的な組織改革を行って綱紀を粛正した。フェザーン遷都後は、当地の同職を務める。
彼自身は艦隊司令官として戦役に加わることを望んでいたので、不満もあったという。
「柊館炎上事件」では、ヒルダの侍女でたまたま買い物に出かけていたマリーカと知り合う。この20歳以上も年下の少女が後にケスラー夫人となることから、「ケスラー・ロリコン説」が恭間で浮上しているが、これはうがちすぎというものだろう。
かつて彼が憲兵隊に研修出向していた時に、隣人の不敬罪を密告した者を逆に罰したケースがラインハルトの目に留まり、知己をえるきっかけとなった。
後にグリンメルスハウゼンの部下として、リューネブルクとの私闘に及ぼうとしていたラインハルトを止めたのが、両者の初の対面となる。
ケスラー語録
「ラングの非道を糾すには、法をもってする。でなければローエングラム王朝の拠って立つ礎が崩れますぞ」(OVA94話)
アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
アスターテ会戦の時にラインハルト指揮下の艦隊司令官として登場するが、リップシュタ ット戦役では貴族連合軍側として参戦する。だが、戦役終結後、その場でラインハルトの部下に迎えられた。機動力と攻勢に富んだ用兵を駆使する一流の戦術家であるが、「回廊の戦い」において、ヤン艦隊の前に倒れた。
彼は死ぬ間際に、「おれはカイザー・ラインハルト陛下にも劣らぬ貧乏貴族の家に生まれて、食うために軍人になった」と独語している。
ミューゼル家は送電をストップされるほど貧乏だったから、ファーレンハイトもかなりのビンボー人だったことが推測される。彼にどことなく「万年失業者」的な陰りがあるのも、若かりし頃にビンボーに苦労したせいなのだろうか。
ファーレンハイト語録
「アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトが、戦死する時に子供を道連れにしたといわれては、ヴァルハラに行ってから、おれの席が狭くなる」(OVA79話)
ラインハルトと帝国軍の諸将たち――名提督列伝
帝国キャラ編目次 http://anime-gineiden.com/page-63
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