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ヤンの後輩のアッテンボローはやっぱり「ヤン似」だった

同盟キャラ編

「未来の記録文学作家」にして「戦闘的過激的急進派」を自称する青年提督ダスティ・アッテンボロー。

ヤン・ウェンリーと「先輩・後輩の仲」で、ウマが合う・・・この時点で、明らかにアッテンボローは普通の人間ではない。彼はどのような人物なのだろうか。

アッテンボローは、とりあえず軍人としての能力は申し分ないようだ。

「軍人としての才能の均整、という点において、ダスティ・アッテンボローは、ヤンやアレックス・キャゼルヌを凌駕するであろう」(外伝4巻)

「デスクワークと前線指揮と、理論と実践と、過不足なく調和しているし、下級生にも人望がある」(同)

士官学校時代から上の評判だから、彼が若干20代で将官の仲間入りを果たすことができたのも、その秀でた実力のゆえであろう。

もっとも実戦では正統的な用兵よりも、「敗走させれば右にでるものはいません」と自称するように、詭計的・ゲリラ的な戦法が得意なようだ。

士官学校時代のシミュレーションでは、「敗北した部隊を再編して抵抗をつづける」戦闘指揮に余人の追随を許さなかったという。

だが、彼が面白いのは、軍人として優秀だからというより、ヤン一味の第一人者らしい、 軍人の型にはまらない異端児的な性格をしているからである。

かつて、アッテンボローは、カイザー・ラインハルトの新帝国軍との決戦を前に少しの恐怖の色もみせないヤン艦隊の不敵なメンタリティーを指して、司令官ヤンの「汚染力」のせいにしていたが、実際のところ「類は友をよぶ」の法則で、波長の相通づる者同士が参集したというのが実態だろう。

とくに15年もヤンとつき合ってきた自称青年革命家のアッテンボローなどは、その筆頭であるに違いない。

彼とヤンとの出会いは、士官学校時代にさかのぼる。宇宙暦785年10月、当番兵として深夜に寄宿舎の周辺を巡回していた当時3年生のヤンは、「堀を乗りこえて侵入しようとする新入生」を発見したが、見逃してやった(外伝4巻)。この出来事がきっかけとなって、その新入生(つまりアッテンボロー)との友人つき合いが始まったという。

彼らが友人同士になれたのは、やはり似た資質をもつからである。

とくに権威に対する本能的ともいえる反発心と野党根性は、ふたりに限らず「ヤン一党」に共通した性質だ。

アッテンボローは「精神構成要素に反骨の成分が多く、問題児と見られるほうを好む傾向があった」(外伝4巻)という。

彼は「『上』とか『強』とかいう文字に反発する性癖がある」そうだ。

そんな彼の性格を物語るエピソードが、士官学校時代の「有害図書愛好会」(*1)の活動だろう。彼はこの会の責任者となり、本の入手や隠匿、回し読み、風紀委員との抗争などに熱中したという。もっとも、ヤンにいわせると「組織活動に熱を入れすぎて、あまり本は読んでいないはず」(外伝2巻)なのだそうだが。

また、宇宙暦797年の帝国との捕虜交換の際に、経費を使って個人的な売名運動をした政治家に対して、アッテンボローが一矢報いたピソード(*2)も、彼らしくて面白い。

ユリアンは、将来、立憲体制が確立されることになった帝国の議会で、アッテンボローが野党勢力の代表として戦っている様を想像しているが(第10巻)、反逆児であることに生きがいを見出している風情の彼には、ぴったりの様相であろう。

彼が政界に身を投じたら、理想と現実のバランスをうまくとりつつ、多人数の圧力に屈することなく、常に少数者のために体を張る気骨あるステイツマンになるに違いない。

(*1)士官学校で有害図書に指定されている本を読む組織。ユリアン がヤンの書棚から無断借用した 「無実で殺された人々」(外伝2 巻)のその内のひとつ。

(*2)政治家が帰還兵200万人に対し、公的な経費を使って個人や 団体の名前の入った万年筆やタオル、時計などを配布して選挙 運動しようとしているのを知ったアッテンボローは、それらを 帝国軍の捕虜に分配してしまった(外伝2巻)。

ヤン・ウェンリーと同盟軍の仲間たち――イレギュラーズ伝説

同盟キャラ編目次 http://anime-gineiden.com/page-366

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