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ワル中年に見る「もてる男」の条件とは?

同盟キャラ編

シェーンコップは、戦いのない時は、暇を持て余して、そこら中を徘徊し、あちこちに出没する。ただ、それが趣味であると同時に、情報収集の手段でもある。

一方で、その時に、見えないところで、ガールハントもしていると推測される。あるいはポプランと競っているというべきか。

シェーンコップの大きな特徴、それは彼が「女性にもてる」ということである。

「伍長に任官して、あらゆる意味で独立した生活をいとなみえるようになると、遠慮とか 消極性とかいう種類の単語を手持ちの用語集から抹消し、夜ごとの恋に精を出したのであ る」(外伝3巻)

伍長というと、彼が陸戦部門の「軍専科学校」を卒業した18歳の時である。

シェーンコップはそれからすぐに戦場に出たそうだが、なんでも「戦闘のない夜に、ひとりで寝たことがない」という噂があったそうな。

実際、「ヴァンフリート4=2」に駐留していた頃は、「夜ともなれば、複数の女性兵士のベッドを狭くする夜課をおこたらな」(外伝3巻)かったそうで、OVA版では作者の田中氏が決して描かないベットシーンまでが登場している(外伝「千億の星、千億の光」)。

いやはや、なんとも羨ましいというか、凄まじい話である。

しかし、考えてみれば当然だろう。

まず彼の比類なき強さ。白兵戦におけるその戦いぶりは、「人間の生まれついての伴侶たる恐怖心を、母親の胎内に置きすてたかのように見える姿は、豪胆と呼びうる範囲をこえているのかもしれない」(第6巻)とまで語られている。

まさにシェーンコップは「強い男」として頂点を極めているのだ。

しかも、「戦えば必ず勝つ」という強さやたくましさだけでなく、彼にはユーモアのセンスがある。また、彼は、男に対しては容赦しないが、女性に対しては優しい。

シェーンコップは、女性の前では、茶目っ気たっぷりな紳士として振る舞う。女性を男の付録物として扱うのではなく、まるでお姫様を相手にするように、うやうやしく接してみせたりもする。ちゃんと女性を自尊心ある一個の人格として尊重するのだ。

ここに人間的な誠実さを見ない女性はいないだろう。

娘であるカリンからは、「軽薄で不実な色事師」とか「やりたい放題」などと酷評されているが、実際のところ強くて優しくて包容力のあるシェーンコップのような男に、女性が魅了されるのも無理はない。おそらく、若さより、成熟した男性を求めるタイプの女性には、型破りでワルっぽいところがある一面、知的で紳士という彼のような中年は、滅多にいない逸材に見えるに違いない(もっとも本人は「中年ではない」と言っているが)。

彼が女性にもてるのも当然の理か。

もっとも、彼のそういった人格を作り上げてきた要因として、月並みもしれないが、幼いころの苦労も挙げられるかもしれない。

シェーンコップは幼き日の思い出として、唯一、次のようなことを語っている。

「自由の国か。私も6歳のときに祖父母につれられて、この自由の国に亡命してきたんですよ。もう28年も前だが、よく憶えています。その時の風の冷たさ、亡命者を見る入国管理者の卑しむような目。たぶん、死ぬまで忘れんでしょうな」(OVA38話)

こういった原体験が、彼の人生哲学やその後の生き方に何らかの影響を及ぼしていることは間違いないだろう。また彼の人格にいっそうの深みを付け加えているともいえる。

根本的には、シェーンコップも組織人ではなく、孤高の風情がある人物である。

彼は一応、「ローゼンリッター連隊」という軍団の長ではあるが、本性はあくまで徒党を組まない一豪傑だろう。シェーンコップに憧れる無数の女性たちは、彼の背中に、そんな人間としてのたくましさを知らず知らずの内に見出しているのではないだろうか。

ヤン・ウェンリーと同盟軍の仲間たち――イレギュラーズ伝説

同盟キャラ編目次 http://anime-gineiden.com/page-366

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