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本当の自分を隠してチャラ男を演じているポプラン

同盟キャラ編

シェーンコップは「男らしさ」の魅力によって磁力のように女性を引きつけるタイプのようだが、それとは逆にナンパ師的な積極攻勢によって次々と女性をものにしていくのがオリビエ・ポプランだと思われる。

彼の場合、一緒にいて飽きない明るく楽しい性格や、子供っぽい純粋さに、まず女性は引かれるのではないだろうか。そして、つき合っていく内に、ポプランに別の側面(内面に隠された意外な性格など)を発見して、益々、魅了されていくというパターンなのかもしれない。

ポプランは、とりあえず軍人としては申し分ない能力の持ち主である。

彼は、イゼルローンに空戦隊長として赴任してから、「未熟練兵」を押し付けられ、苦肉の策として「3機の単座式戦闘艇スパルタニアンを1組として1機の敵に対させる」戦法を編み出している。これは、「個人技が横行した空戦の世界に、集団戦法を持ちこんだ点で画期的なものであった」(第5巻)という。

さらに、宇宙暦801年2月のイゼルローン軍とヴァーゲンザイル艦隊との戦いの時、ポプランの撃墜スコアはトータルで250機をこえた。この戦果は「1世紀半にわたる銀河帝国と自由惑星同盟の戦いにおいて、生涯撃墜数の十指にはいる」(第10巻)という。

「後世、彼は撃墜王として、空戦技術の一派の創始者として、また放蕩者として名を残している」(同)ということから、少なくともポプランは戦闘技術の歴史に新たなページを刻むことに成功した優秀な軍人であることは間違いない。

だが、ヤン艦隊では、やはり放蕩者としての彼の方が存在感を主張している。

ポプランはシェーンコップと並んで、ヤン艦隊における「家庭道徳と良識の敵」である。軍人にも関わらず、勝手にスカーフを胸にたらしておしゃれするなどの傍若無人なふるま いで、彼はムライなどから要注意人物と見なされている。

なんでもイワン・コーネフによると、ポプランは、飛行学校時代から「六無主義」(*)の巨頭といわれていたそうだ。

だが、彼は元から「浮ついた」人間なのだろうか。彼のそういった「軽さ」というのは、どうやら演出である部分が大きいように思えるのだ。

ユリアンなどはそれに気づいている様子である。

「一部では『軽薄な色男』と称されている彼だが、じつはこの人は、そういう役柄を演じて皮肉っばく楽しんでいるのではないか、と、最近ユリアンは思うようになっている」(第9巻)

このユリアンの観察は正しいと思う。ポプランの陽気さに徹する姿勢と、いささか極端ともいえる偽悪趣味は、おそらく自助努力によって後天的に開花した資質ではないだろうか。

というのも、ヤン・ウェンリーの死を知って自室に酒瓶と共にこもった時の彼には、まるで別人のような顔があったからだ。その時の彼は、「オリビエ・ポプランという人格を構成する三つの主要な元素――不敵さ、陽気さ、瀟洒さがいずれも蒸発してしまい、精神の骨格がむきだしになったような印象だった」(第9巻)という。

そこには、やり切れない現実に苦悩する一人の男の姿があった。

この時の姿こそ、彼という人間の本質を表していたのかもしれない。

(*)無思慮、無分別、無鉄砲、無節操、無責任、無反省。ただし当人によると無神論と無欲と無敵も付け加えられるというが・・。

ヤン・ウェンリーと同盟軍の仲間たち――イレギュラーズ伝説

同盟キャラ編目次 http://anime-gineiden.com/page-366

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