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アドリアン・ルビンスキーの陰謀の数々(後半)

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さて、フェザーンの陰謀の助けもあり、結果的に同盟が戦争に敗北する道はひらかれたものの、ラインハルトはその当のフェザーンをあっさりと占領して、ボルテックに代理総督を務めさせた。

これに対し、ルビンスキーは地下に潜ってラインハルトの新帝国に揺さぶりをかけ、復活の機会を待つ作戦に出る。

ルビンスキーはそのために次のような手に打って出た。

  • 同盟特使のオーデッツと接触(*1)。彼を動かして、「ロイエンタール元帥に不穏の気配あり」という噂を立てさせた。(*2)
  • 帝国軍の提督たちを標的(*3)にした爆弾テロを行い、シルヴァーベルヒを爆殺した。
  • その実行犯をラングに教えて手柄を彼に立てさせ、取引を始めた。こうしてロイエンタールを反逆へと追い込む共犯にラングを誘い込む一方、彼の手でフェザーン代理総督におさまっていたボルテックに冤罪を着せて収監させ、獄中で毒殺した。と同時にラングに無実の人間を殺させることにより、彼を拘束した。

たいへん不謹慎な表現だが、これらの例にみるルビンスキーの陰謀の手腕は、実に見事という他ない。同じテロでも、地球教のように狂信を含んでいない分だけ、その効果がより合理的に計算されている。やはり恐ろしい男である。続けよう。

  • ロイエンタール統治下のハイネセンで暴動(*4)を扇動した。
  • ロイエンタールを反逆に追い込んだ。(*5)
  • ワーレン統治下のハイネセンで、爆弾テロなどで物資の流通の阻害をはかり、またフェザーン航路局の航路データを消去した。

だが、ルビンスキーの病状も悪化の一途をたどり、最後の方は陰謀と呼ぶには小細工が過ぎる気がする。実際、このようなセコいやり方をドミニクに皮肉られ、彼は「切り札がなくても勝負しなきゃならん時があるんだ」(OVA103話)などと「陳腐な」セリフを吐いている。

そして彼は逮捕され、病院に収監された。

だが、そこでルビンスキーは、最後の賭けに出た。カイザーのハイネセン到着を狙って、自らの生命維持装置を外し、脳波の停止に直結したハイネセン地下の極低周波爆弾を爆発させたのだ。これにより市街の30%が焼失する(ルビンスキーの火祭り)。

この辺りの彼の行動は次のように説明されている。

「脳腫瘍の悪化による理性の減退が、ルビンスキーに、緻密な謀略家というよりは、捨身のテロリストに類する手段を採らせたもののようであった」(第10巻)

以上のように、あらん限りの陰謀と権謀術策によって覇権を得ようとしたアドリアン・ルビンスキー。

最後には腫瘍が悪化して哀れな感じもしたが、やはり恐ろしい男である。

(*1)新帝国が「バーラトの和約」違反をならして同盟に再侵攻してくると、オーデッツは特使としてラインハルトと会談しようとするが失敗。後にルビンスキーは「用済みのオーデッツは早く始末した方がいいだろう」(OVA74話) と語っていることから、たぶん 彼に消されたと思われる。

(*2)これにラングが飛びつき、イゼルローン要塞への親征が延期になった(司法尚書ブルックドルフによる「後に1千万人の足を止めた1通と呼ばれた報告書」)。これによりロイエンタールは審問をうける羽目になる。

(*3)ワーレンとルッツの歓送迎会が標的にされた。オーベルシュタインも出席していた。

(*4)宇宙暦800年新帝国暦2年9月1日の「グエン・キム・ホア広場事件」。トリューニヒトの仕業との投書がロイエンタール新領土総督のもとに届いているが、実際は地球教やルビンスキーも合わせた三者協調の仕業ではないだろうか。

(*5)ルビンスキーは「最初から失敗するよう、そして命をとりとめたカイザーが、ロイエンタール討伐を決意するよう、すべて緻密に計算してあります」(OVA91話)とラングに語っている。

名脇役たちこそ陰の主役なり――キャラクター勝手に分類学

その他キャラ編 http://anime-gineiden.com/page-369

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