【銀英伝】帝国貴族階級の爵位・軍階級【資料編】
イギリスではノルマン王朝以来、下記の爵位が長子相続制の下で受け継がれてきた。
一方、日本式の名称は明治以降に設けられた「華族制度」による。
古代中国の「周王朝の五等爵制」である「天子(皇帝)・公・侯・伯・子・男」に倣って命名された。ただ元になっているのはあくまで英国式である。

ちなみにドイツ式では、ファルツグラーフ (宮廷伯)、マルクグラーフ(辺境伯)などの爵位もあり、またフランス式では、シャトレーヌ (城主)、ババスール(階臣) などの爵位がある。
銀河帝国でドイツ式なのはライヒスリッター (帝国騎士) くらいであろうか。
また、軍の階級に関しては、前回で記したように、銀河帝国軍には「上級大将」というランクが存在することから、ドイツ式であると考えるのが妥当だ。
この「上級大将」という肩書きについてウィキペディアは次のように記す。
プロイセン王国陸軍、帝政ドイツ、ヴァイマル共和国の陸軍、ナチスドイツ、ソ連、文化大革命前の中華人民共和国等におかれた。ロシア連邦やミャンマー連邦などには今でも存在する。
プロイセン陸軍では、元帥位は戦時に敵の要塞を陥落させた現役指揮官にしか与えられなかった。平時に退役もしくは特段の功績を挙げた上級大将を昇進させなければならない場合には、元帥位を有する上級大将という階級が用いられた。
しかし、ドイツ式といっても、もともと他国とそう異なるわけではない。
以下は参考までに、日米英の軍の階級である(米軍は陸海空海兵隊で異なる)。
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