ロイエンタール、哀しき野心家

ラインハルト摩下の将星にあって唯一、反旗をひるがえしたロイエンタール。 だが、言うまでもなく、彼は謀反に追い立てられたのだった。彼に私怨を抱くラングがルビンスキーと組んで悪質な噂をばら時き、地球教がウルヴァシー基地に立ち寄ったカイザーを襲撃 ...
オーベルシュタイン語録とオーベルシュタイン評

オーベルシュタイン語録 卿らの討議も長いわりに、なかなか結論が出ないようだな。 (OVA26話) 諸提督に対して。 犬には犬のエサ、猫には猫のエサが必要なものだ。(OVA60話)超光速通信でレンネンカンプと対談した後で。 うかがおう、ビッテ ...
オーベルシュタインの死の真相を推理する

「後日、生き残った地球教徒の告白によると、オーベルシュタインがいた部屋を皇帝の病室と信じこんで爆発物を投じたということであった」(第10巻) 「事実としては、オーベルシュタインがカイザーの身代わりになったのであるが、それがすべ ...
ヴェスターラント虐殺を肯定するオーベルシュタインの論理

さて、この問題が蒸し返されたのが、宇宙暦800年、新帝国暦2年8月の時である。 ラインハルトが、新設された戦没者墓地の完工式に出席した際、妻子をヴェスターラントで失った男が強烈に彼を指弾した。 その時に、オーベルシュタインは出て来て、虐殺の ...
ヴェスターラント虐殺の経緯とキルヒアイスの怒り

まず、原作版とOVA版では、この事件に対するラインハルトの反応の描き方が違うということを断っておきたい。 原作版では、政治宣伝のために虐殺を黙認すべしとするオーベルシュタインの進言に対して、ラインハルトはあまり躊躇せず、「・・・わかった」と ...
オーベルシュタィンの考える「公」とヤンの考える「公」の違い

このようなオーベルシュタィンの考えは「君主は国家第一の下僕」としたフリードリヒ大王の啓蒙専制主義に近いと思われる。(*) 実際、彼は自分の果たすべき役割を真に心得ていた。 彼はラインハルトと出会った時に、次のように言った。 「銀河帝国、いや ...
オーベルシュタインの内面世界を探る

「お分かりですか。私は憎んでいるのです。ルドルフ大帝と彼の子孫と彼の生み出したすべてのものを」(OVA8話) オーベルシュタインが自身の感情らしきものを言語化したのは、これが最初で最後である。怒る、泣く、笑う、といった表情の変化はついぞ見ら ...
オーベルシュタインの功績と謀略の数々

帝国キャラの中で真に非凡かつ変人と言えるのは、ラインハルトとオーベルシュタインだけではないだろうか。 他はいかに有能・非才といえども、しょせんは常識の範囲内の話である。 言うまでもなく、オーベルシュタインがラインハルト陣営に加わったのは、「 ...
キルヒアイス語録とキルヒアイス評

キルヒアイス語録 お任せ下さい、アンネローゼさま。わたくしにできる限りのことは、この身に代えましても。 (OVA5話) アンネローゼに対して。 ラインハルトさま以外の何者にそれがかないましょう。(OVA15話) 「おれは宇宙を手に入れること ...