【銀英伝】カイザー・ラインハルト崩御【歴史ネタ】

ユリアンらイゼルローン共和政府幹部たちは、ラインハルトと共にハイネセンへと降り立った。だが、ラインハルトを狙って拘留中のルビンスキーが捨て身の爆弾テロ(*1)を行う。ラインハルトは助かったが、ハイネセン市街は30%が消失してしまう。 宇宙暦 ...
【銀英伝】魔術師還らず――ヤン・ウェンリー死す【歴史ネタ】

イゼルローン要塞に立てこもったヤン一党を討つため、カイザー・ラインハルトの大親征が行われた。宇宙暦800年、新帝国暦2年4月、「回廊の戦い」が始まる。 この激戦で、ヤン艦隊は艦隊運用の名人であるフィッシャー提督を、また帝国軍はファーレンハイ ...
【銀英伝】地球教【前編 歴史ネタ】

さて、地球に対し面従腹背でのぞんでいるルビンスキーの思惑はともかく、フェザーンの真の目的は、地球による全宇宙の支配である。 つまり、表の顔は商業国家だが、裏の顔は「地球教」というわけだ。 銀河帝国と自由惑星同盟という二大国の争いのみならず、 ...
「不幸な人」列伝(後編)【銀英伝キャラ】

5・ランズベルク伯アルフレッド 彼の場合は、銀河帝国のガチガチの貴族社会の一員として、世の中の広い現実を知らずに育ってきたことに、そもそもの悲劇の根があるように思われる。 もともとの気質は善良なようだが、騎士道ロマンチシズムに自己陶酔する傾 ...
老人列伝【銀英伝キャラ】

『銀英伝』には、老人キャラも幾人か登場する。 そして、老人であっても、一くくりにステレオタイプ化されず、非常に個性的な存在として、描き分けられているのが「銀英伝」の凄いところである。 彼らを順番にみていこう。 1・フリードリヒ4世 大公時代 ...
「銀英伝エゴイスト3兄弟」にみる悪の連帯関係

トリューニヒトは反逆に倒れようとしていたロイエンタールに言った。 「地球教を私が利用したのです。私は何でも利用します。宗教でも、制度でも、カイザーでも」(OVA98話) 事実、トリューニヒトは、同盟政治家時代に散々、地球教の世話になっていな ...
トリューニヒトに見る悪の処世術

政治権力というのは「両刃の剣」の面がある。 それを行使する者の人間性次第で、社会全体に益をもたらすこともできれば、逆に害をもたらすこともできるからだ。それゆえ、市民の中から選ばれた執政者に政治権力をゆだねると同時に、市民はその行使の在り方に ...
トリューニヒト、その恐るべき軌跡(後半)

ついに同盟と民主共和政が滅ぶ運命の日がやって来た。 帝国軍がフェザーン回廊を越えて同盟領に侵攻してきた。 ヤンとラインハルトがバーミリオン会戦で死闘を演じている最中、ヒルダの提案をのんだミッターマイヤーとロイエンタールの艦隊がハイネセンを包 ...
ド・ヴィリエの死に様にみる「結末」の意味

ここで地球教によって仕組まれた陰謀の数々を列挙してみよう。 「キュンメル事件」。ヒルダの従弟であるキュンメル男爵がカイザー・ラインハルトを自分の邸宅に招待し、中庭で暗殺を謀った。(*1) 「ヤン暗殺」。カイザー・ラインハルトとの会見に向かう ...
地球教にみる狂信の危険性とは?【銀英伝】

善悪がなるべく相対化されている「銀英伝」の中で、もっとも否定的に描かれているのが「地球教」ではないだろうか。この教団は、まるで人間の負のエネルギーが結晶化して出来上がったかのような存在である。 『銀英伝』ワールドにおける地球は、元は全宇宙を ...
アドリアン・ルビンスキーの陰謀の数々(前半)

『銀英伝』の全キャラの中でもっとも陰謀に長けているのは、フェザーン自治領主のアドリアン・ルビンスキーではないだろうか。 彼の内面については次のように説明されている。 「初代のレオポルド・ラープ以来、歴代の自治領主が、フェザーン市民と地球のい ...
オーベルシュタインの功績と謀略の数々

帝国キャラの中で真に非凡かつ変人と言えるのは、ラインハルトとオーベルシュタインだけではないだろうか。 他はいかに有能・非才といえども、しょせんは常識の範囲内の話である。 言うまでもなく、オーベルシュタインがラインハルト陣営に加わったのは、「 ...